マイヤーズカクテルって何?
どんな点滴があるの?
費用がどのくらいかかるの?
みなさんはマイヤーズカクテル点滴という治療を知っていますか?
これは点滴を用いてビタミンやマグネシウムといった栄養素を直接血管内に入れて、不足している栄養素を補い病気の根本にアプローチし治療していくことを言います。
現代人は食生活の乱れや睡眠不足、過労が原因で十分な栄養を摂れていないことが多いため、体の健康維持のためにも栄養をしっかり補給する必要があるのです。
ですが食事だけでは補給できる量に限界があるため栄養欠乏が激しい場合は、こういったマイヤーズカクテル点滴を活用して栄養バランスを整えていくことも大切になります。
ここからはマイヤーズカクテル点滴療法の流れと点滴で補給できる栄養素、費用などについて紹介していきます。
マイヤーズカクテル点滴とは
マイヤーズカクテルとは米国のジョン・マイヤーズ医師が開発した点滴療法のことで、点滴を用いて栄養素を直接血管内に入れ不足している栄養素を補い、病気の根本にアプローチして治療していくことを言います。
一度に食事から摂取できる栄養素の量には限りがあるため、欠乏している量が多い場合にはこのマイヤーズカクテル点滴を使って補っていくことも大切です。
欧米化の食事や不規則な生活を続けていたら、知らないうちに必要な栄養素が欠乏していたという恐ろしい状態になっていることがあります。
私は血液検査の結果から栄養欠乏が見つかり食事だけでは追いつかないということで、このマイヤーズカクテル点滴療法を受けることになったのです。
最初は「血管に直接入れても大丈夫なの?」と不安だったのですがサプリメントを飲み忘れる心配もありませんし、何より高濃度のビタミンを補給することができるので一石二鳥だなと考えました。
サプリメントでも栄養を補うことはできますが飲んだ栄養が全て吸収されるわけではないので、マイヤーズカクテルを使って体の隅々まで栄養を送る方が良いと思ったのです。
マイヤーズカクテル点滴で補える栄養素は?
マイヤーズカクテル点滴で使用される主な成分はビタミンB群、ビタミンC、マグネシウムです。
ここからは、栄養素が欠乏した時に見られる症状と体に与える作用について紹介していきます。
ビタミンB群
ビタミンB群は主に糖質の分解や脂質の代謝をサポートしている栄養素で、髪の毛や肌などの健康を維持する役目があります。
このビタミンB群が欠乏すると倦怠感や食欲不振、口内炎、貧血、副腎障害といった症状が現れる場合もあるのです。
※厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年版調べ
ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれる栄養素で抗酸化作用も持っています。
ビタミンCが欠乏するとコラーゲンの合成ができなくなってしまうので、血管がもろくなり壊血病になる場合があるそうです。
(壊血病:毛細血管がもろくなることで全身に出血が起こりやすくなる,貧血もしやすい)
※厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年版調べ
マグネシウム
マグネシウムは主に骨や歯の形成やエネルギーの産生などの役目があり体内には約25gのマグネシウムが存在するといわれ、その50~60%は骨にあります。
このマグネシウムが欠乏してしまうと低マグネシウム血症になるリスクが上がり食欲不振、吐き気、眠気といった症状が起こる場合があるそうです。
※厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年版調べ
マイヤーズカクテル点滴の流れ
マイヤーズカクテル点滴療法は、まず血液検査をして自分の体に何の栄養素が欠乏しているのかチェックしていきます。
ここからは私が実際に受けているマイヤーズカクテル点滴の流れについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください(私のかかりつけているクリニックの場合)
何の栄養素を点滴するか話し合う
マイヤーズカクテル点滴で何の栄養素を補ったら良いのかを知るために、血液検査をし欠乏している栄養素をチェックするところから始まりました。
この血液検査は一般の血液検査とは違い栄養療法で行っている検査で、70項目調べることができ「何の栄養素がどのくらい不足しているのか」「どんな疾患の疑いがあるのか」などを調べることができます。
血液検査の結果を見てみると数多くの栄養欠乏を見つけることができ、中でもビタミンB群の栄養欠乏が激しいということが分かりました。
この検査結果を見て先生が「ビタミンB、ビタミンC,、マグネシウムそれだけじゃないけどこれらの栄養欠乏を何とかしたいね」と言われ、私はどれを一番補った方が良いのか聞いてみたのです。
すると「できたら全部やって欲しいけど、その分費用もかかるので優先順位をつけるならビタミンBだね」と言われたので、一番栄養欠乏の酷かったビタミンBを補うことに決めました。
その時の血液検査の結果はこちらの記事で公開していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
点滴を始める
診察が終わったら処置室に移動しベッドに横になって腕に点滴の針を取り付けてもらい、他の点滴と同じように液体が全部無くなるまで本を読んだり携帯を見たりしながら待ちます。
点滴を始めて10分くらいすると看護師さんが、水を持ってきて「しっかり飲んでくださいね。血管内に入った栄養素を体全体に行き渡らせるためです」と言い少しずつゆっくり飲み干しました。
点滴時間は約30分です。
点滴は針を刺す時にチクッと痛みがあったものの、それ以外は痛みも違和感も感じなかったのでリラックスして受けることができました。
マイヤーズカクテル点滴の費用はどのくらい?
私の行っているクリニックでは1回の点滴で約5,000円(税抜)かかりました。
マイヤーズカクテル点滴は、保険適用外のため全て自己負担になります。
正直1回約5,000円と安くはないので、何度も受けるのは難しいかもしれないと思いました。
マイヤーズカクテル点滴とは?治療の流れと費用についてのまとめ
マイヤーズカクテルは点滴を用いて栄養素を直接血管内に入れ、欠乏している栄養素を補い病気の根本にアプローチしていく治療のことです。
補給できる栄養素にはビタミンB、ビタミンC、マグネシウムなどがあり、事前に血液検査を受けて何の栄養が欠乏しているのか確認して補っていきます。
私も血液検査の結果からビタミンB群の欠乏が明らかになり、今も月に数回マイヤーズカクテル点滴を受けているのですが、まだ体に大きな変化は感じていません。
この点滴は薬ではないため効果の感じ方には個人差があります。
効果が出るまで時間がかかりますし費用も安くないため信頼できる医師としっかりコミュニケーションを取りながら、無理のない範囲で進めていくことが大切だと思いました。
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